一人一人の個性を認め、子ども自身が主体的に取り組める保育を行います。

とみよし幼稚園の教育目標

1 自己を豊かに表現できる子どもを育てる。
創造性、感受性の豊かな子
健康で、意欲のある子

※「自己を豊かに表現する」とは、豊かなコミュニケーション能力を身につけることです。
 私たちは日常生活に於いて様々な方法でコミュニケーションをとっています。一番多いのはもちろん言葉ですが、色や形(絵画、造形など)、音(歌唱、楽器)、身体(表情、運動、動き)など様々です。
 仮に『言葉による表現』しかこの世に存在しないとしたら、外国の人とはコミュニケーションがとれませんし、話せない赤ちゃんには何もしてあげられません。でも実際は、言葉が分からなくても表情や身振り、赤ちゃんなら泣き声やお母さんの笑顔でお互いにコミュニケーションをとることができます。
 お互いの表現が幅広く、上質(相手の感性に訴えるもの)であるほど、豊かなコミュニケーションが生まれるのです。その表現の違いが個性であると考えます。
※「豊かなコミュニケーション能力」は、意欲を育て、社会性を伸ばします
 一番大切なことは、表現するからこそ自分を認めてもらえる(自分を受け入れてくれる、肯定してくれる)ということです。大人でも子どもでも、自分を認めてもらうから自信がつき、次への意欲につながります。
 また、教室飾りなどを友だちと一緒に作る過程で、自分の意見を言う・友だちの意見を聞くといった協調性、お互いに役割を理解し力を合わせる協同性などを伸ばし、お互いを認めあい、社会生活の経験を深め、人格形成の基礎を作ります。
 とみよし幼稚園では様々な表現活動 ~「良い音(音楽、ことば)」「良い色(絵画、製作)」などの幅広く上質な刺激 ~ を通して、『感性が豊か』『意欲がある』『お互いを認め合う』 そうした子どもたちを育てることを目指しています。

2 日常の正しい生活習慣や社会態度を育成する。
明るく、正しく、仲良く 遊ぶことができる子
挨拶がきちんとできる子

 遊びの中で当然ながらケンカは付きものです。ケンカは社会性の発達にとって大切な経験であり、問題解決能力を伸ばします。教師は仲裁するだけでなく、年齢に応じた解決能力が身につくように努めます。。 
「おはよう」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさま」「ありがとう」「ごめんなさい」などの日常の言葉が、自分から進んできちんと言えることを大切にします。
 

とみよし幼稚園の教育方針

1 子どもの興味や関心を大切にして、喜びや感動をさらなる意欲へとつなぎます
 子どもはあらゆるものに関心と興味を持ちます。その関心や興味を認め、共感することが喜びや感動につながります。しかし、すべての面に自分から興味、関心を持つわけではありません。
 例えば、文字や数に関して「さあ、字を書きましょう」「さあ、かずを数えましょう」では関心を持ちません。しかし、ゲームの要素を加える等の工夫をして、遊びとして取り組めるようにすることで関心を持ちやすくなります。ですから、「やってみよう」という意欲がわきます。また、ゲームや遊びだから間違えても気にすることはありません。
 いろいろな活動に対して、子ども自身がもつ興味や関心だけでなく、それらを引き出すような工夫を大切にしています。

2 子ども主体の、子どものための保育を行います
 日常のいろいろな活動を、「子どもの成長に役立っているか?」「経験の積み重ねになっているか?」という基準で考えます。
 例えば、赤ちゃんは「はいはい」「つかまり立ち」「よちよち歩き」という順序で歩くようになりますが、「よちよち歩き」が早いほど、足が速くなるという訳ではありません。大切なことは、それぞれの段階をしっかりと経験することです。
 教育の面でも同じはずですが、早期教育と称して早い段階から「数」「文字」「運動」といった特別な分野だけを教え込むことがあります。しかし、数や文字、運動だけが教育の全てではありません。それぞれの分野は独立している訳ではありませんので、どの分野もバランス良く伸ばさなければなりません。
 大人の満足のためでなく、子ども自身の総合的な成長を促すこと、そのためには経験の積み重ねが大切だと考えます。 

3 社会一般に認められる生活習慣を身に付けます
 幼稚園や保育園独特のイントネーションや大袈裟な身振りで挨拶する園がよくあります。でも、一般社会でそうした挨拶をすることはありません。どこでも通用する、普通のイントネーションで普通の仕草の挨拶を心がけています。
 また、砂場のおもちゃや三輪車などの片付け、お迎えやバス乗車の案内の際、マイクを使った声掛けは行いません。教師の肉声で話しかけるようにして、気づきを大切にしています。
 そうすることで、お互いに気遣う気持ちが育ちます。